何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
パーティー当日
煌びやかな会場や沢山の人の中に私は居た。
紫色の妖艶なドレスを身に纏って。
ふと、隣を見れば無表情の顔をした拓哉さんが目に映る。
パーティーであろうが、仕事だろうが、笑顔を浮かべる事はない彼の横顔を見ているとタメ息が出そうになる。
何を考えているか分からない、前まではそれが辛く感じたけど……。
今はそうでもない、彼が何を考えていようが私には関係ない。
私は私のやるべき事をやるだけだから。
どこか冷めた様な気持ちで彼に合わせて歩いていれば、いつもの様な光景が目の前に広がっていった。
「拓哉さーん!」
「今日も格好良いですね~!」
「そのタキシードも良くお似合いですー」
猫なで声を出しながら沢山の女性が拓哉さんの周りにやってくる。
「ちょっと邪魔よ」
私に向ける小さな声はドス黒くてさっきの可愛い子ぶった声からは全く想像が出来なかった。
女の子たちに押し退けられる様に私の体は拓哉さんから遥か遠くまで離されていた。
ポツンと1人になった自分の姿を見ていると、どこか自嘲に近い笑いが出てくる。
何をしてるんだろう……?
本当に自分が分からなくなる。
前まではこの光景を見ると胸が痛んで苦しくなっていた。
でも今は?
自分に問いかけるまでもない。
何とも思わない、いや、腹が立つ。
私を婚約者だと分かっていながら拓哉さんに話しかける女の子たちには勿論……。
彼女たちに何も言わない拓哉さんにも腹が立って仕方がない。
拓哉さんの立場は分かってるつもりだ。
でも……こんなのやっぱり普通じゃない。
煌びやかな会場や沢山の人の中に私は居た。
紫色の妖艶なドレスを身に纏って。
ふと、隣を見れば無表情の顔をした拓哉さんが目に映る。
パーティーであろうが、仕事だろうが、笑顔を浮かべる事はない彼の横顔を見ているとタメ息が出そうになる。
何を考えているか分からない、前まではそれが辛く感じたけど……。
今はそうでもない、彼が何を考えていようが私には関係ない。
私は私のやるべき事をやるだけだから。
どこか冷めた様な気持ちで彼に合わせて歩いていれば、いつもの様な光景が目の前に広がっていった。
「拓哉さーん!」
「今日も格好良いですね~!」
「そのタキシードも良くお似合いですー」
猫なで声を出しながら沢山の女性が拓哉さんの周りにやってくる。
「ちょっと邪魔よ」
私に向ける小さな声はドス黒くてさっきの可愛い子ぶった声からは全く想像が出来なかった。
女の子たちに押し退けられる様に私の体は拓哉さんから遥か遠くまで離されていた。
ポツンと1人になった自分の姿を見ていると、どこか自嘲に近い笑いが出てくる。
何をしてるんだろう……?
本当に自分が分からなくなる。
前まではこの光景を見ると胸が痛んで苦しくなっていた。
でも今は?
自分に問いかけるまでもない。
何とも思わない、いや、腹が立つ。
私を婚約者だと分かっていながら拓哉さんに話しかける女の子たちには勿論……。
彼女たちに何も言わない拓哉さんにも腹が立って仕方がない。
拓哉さんの立場は分かってるつもりだ。
でも……こんなのやっぱり普通じゃない。