何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
もし……拓哉さんが遥斗だったら……。
女の子たちが来た瞬間に私の腰を引き寄せて
『俺にはコイツがいるから、悪いけどどっか行け』とか言うんだろうな。
遥斗の不敵な笑みが頭に浮かび、頬が少し緩む。
って……何で私は遥斗の事を思いだしているんだろう。
勝手に頭に出てこないでよ。
ココにいない遥斗に文句を言いながら私は女の子の集団に背を向ける。
そう言えば……。
初めて遥斗と会った時もこんなシチュエーションだったな。
思わずキョロキョロと辺りを見渡してしまう。
ココに遥斗がいるはずがないのに。
「……何してんのよ私……。
これじゃあ、まるで……」
“遥斗に会いたいみたいじゃん”
その言葉はギリギリの所で胸に留めた。
私って何かと遥斗の事を考えている気がする。
拓哉さんと居ても、仕事をしていても。
ふとした時に遥斗を思い出すことが増えている。
「きゃっ……!」
考えていたせいで誰かにぶつかってしまったみたいだ。
体に衝撃が走り後ろへと倒れてしまう。
「痛ッ……」
尻餅をついた時に初めて気が付いた。
自分が会場から出て廊下にいるという事に……。
どれだけ考え込んでいたのだろう。
「大丈夫ですか?」
「あっ……すみませんぶつかってしまって」
尻餅をついたまま軽く頭を下げると『大丈夫ですよ』と優しい声が返ってきた。
目の前に手が差し伸べられ、顔を上げれば40代くらいのダンディな男の人がいた。
優しく笑うその顔の奥に少しだけ厭らしさを感じた。
「ありがとうございます。でも大丈夫です」
伸ばされた手を掴む事なく自分で立ち上がる。
女の子たちが来た瞬間に私の腰を引き寄せて
『俺にはコイツがいるから、悪いけどどっか行け』とか言うんだろうな。
遥斗の不敵な笑みが頭に浮かび、頬が少し緩む。
って……何で私は遥斗の事を思いだしているんだろう。
勝手に頭に出てこないでよ。
ココにいない遥斗に文句を言いながら私は女の子の集団に背を向ける。
そう言えば……。
初めて遥斗と会った時もこんなシチュエーションだったな。
思わずキョロキョロと辺りを見渡してしまう。
ココに遥斗がいるはずがないのに。
「……何してんのよ私……。
これじゃあ、まるで……」
“遥斗に会いたいみたいじゃん”
その言葉はギリギリの所で胸に留めた。
私って何かと遥斗の事を考えている気がする。
拓哉さんと居ても、仕事をしていても。
ふとした時に遥斗を思い出すことが増えている。
「きゃっ……!」
考えていたせいで誰かにぶつかってしまったみたいだ。
体に衝撃が走り後ろへと倒れてしまう。
「痛ッ……」
尻餅をついた時に初めて気が付いた。
自分が会場から出て廊下にいるという事に……。
どれだけ考え込んでいたのだろう。
「大丈夫ですか?」
「あっ……すみませんぶつかってしまって」
尻餅をついたまま軽く頭を下げると『大丈夫ですよ』と優しい声が返ってきた。
目の前に手が差し伸べられ、顔を上げれば40代くらいのダンディな男の人がいた。
優しく笑うその顔の奥に少しだけ厭らしさを感じた。
「ありがとうございます。でも大丈夫です」
伸ばされた手を掴む事なく自分で立ち上がる。