何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「イイじゃない、素直に受け取りなさいよ。
アンタが今1番欲しいものだと思うわよ?」

「あの意味が分からないんですけど……」



首を傾げていればカオルさんは一瞬チラッと後ろを向いた。
そこには何故か開けっ放しの窓がある。


……そう言えば何で窓が開いているの?
私が開けようとしてもビクともしなかったのに……。


それより……カオルさんは一体どこから入ってきたのだろう?
扉にはSPたちが張り付いているし、他に入れる所は窓しかないがここは3階だ。
入れるわけがない。


……ん?


開きっぱなしの窓、侵入者のカオルさん、入ってこれない扉。


この3つが揃っていて何故分からなったんだろう。


無理でも不可能でも……。
窓からしか入ってこれないじゃない!


物事を常識で考えちゃだめだ。
この人や遥斗はそれを超えていく……。


ハァッとタメ息をつけばカオルさんは私の手を掴んだ。



「準備が整ったみたいだから行きましょう!」

「……は?」



キョトンとしていれば、いきなり私の体が宙に浮かんだ。
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