何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
家族や友達との再会が終わり、帰る皆の背中を最後まで見送った。


また必ず会おう。
そう約束して……。


静まり返った会場には私とレイヤ、カオルさんだけが残る。


誰も話そうとしなかった為、静寂だけが私たちを包み込んでいた。


もう、帰る時間が迫っている。
その事は十分に分かっていた。


だから最後にお礼を言わなければならない。
こんな素敵な機会を作ってくれた2人に……。



「レイヤ……カオルさん。
本当にありがとうござ……」

「その言葉は必要ない」


私の言葉をピシャリと遮るとレイヤはふと笑みを浮かべた。
それに続くようにカオルさんも笑顔を浮かべた。


「そうそう。
アタシたちは頼まれてやっただけだもん」

「頼まれて……一体誰に……?」



首を傾げる私にレイヤはタメ息をついた。



「1人しかいないだろう。
お前の幸せを誰よりも願っている人だ」



その言葉にドクンと胸が高鳴った。


そんな、そんな訳……。
私の頭の中はあの人でいっぱいになる。



「もう……分かっているだろう。
五十嵐さんだ、あの人が梓沙の為に計画したんだ」


レイヤの言葉を聞いた途端、私の瞳からは涙が溢れ出てきた。
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