何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「俺は……依頼で来たんだよ」

「依頼?何の?」



それこそ、こんな所で何の依頼があるって言うのだ。
不思議に思っていれば遥斗はハッとした様に目を見開いた。



「と……匿名で手紙が届いたんだ」



『ほら』と差し出された手紙を見ればそこには見慣れた文字でこう書いてあった。



“待ち合わせ場所にいる女を幸せにして欲しい”



「っ……この字……拓哉さんの字に似てるっ……」

「……そうか……じゃあ……」




遥斗は察した様に私を見つめた。


この依頼も……。
仕事も……。


全部、拓哉さんが自ら仕組んでいた事なんだ……。


全ては……。
私と遥斗の為に……。
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