何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「何かありましたか?」



好奇心というのだろうか。
気になって思わず口を開けば社長は血相を変えて私を睨みつける。



「貴様が私をセクハラ呼ばわりしたのかね!?」

「はい……?」



一瞬ドキリとしたが、何の事か分からず首を傾げた。


セクハラの事を言ったのは五十嵐さんにだけだし……。
何の支障もないはず、そう思いながら私は自分を納得させる。



「違うのだね?」

「はい……。
あの……一体なんの事でしょうか?」

「実はだね……。
“凩 冬人(こがらし ふゆと)”という男が会社に乗り込んできてね……。
私がセクハラしたと可笑しな事を抜かすんだよ」



いや、可笑しくないよ。
貴方はセクハラしましたよ……。


心で頷きながら私は社長を見る。



「それは大変でしたね……」

「まったくだよ。
ご丁寧に証拠まで捏造してきてな……。
しかも何人もの女性をセクハラした証拠をだよ?
まったく暇人もいるものだな」

「……そうですね」



私は苦笑いを浮かべる。


証拠捏造ってそんな訳ない。
おそらく本物だろう……。


それにしてもこのエロ親父何人の女性にセクハラしてるのよ。
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