男の秘密
携帯電話で時間を確認しようとカバンから取り出す。
そこには羽奈から貰った、可愛らしいクマのぬいぐるみのストラップがついていた。
そう言えば、昔、色んな色のクマのぬいぐるみが流行った事があったなぁ、と思い出し笑いをしていると軽いクラクションの音が聞こえて顔を上げた。
「ごめん。待った?」
「いいえ。さっき来たところです」
短い会話をして車に乗り込むと車はスルリと走り出した。
「久しぶりに顔見たな」
信号で止まった時優の顔を見ながら嬉しそうに言われて、顔が赤くなる。
「本当ですね。電話では話してますけど・・・。」
ジッと見られると恥ずかしくなり、つい俯いてしまう。
信号が変わり走り出すと今度は優が忍の顔を眺めた。
端正な横顔も、あの唇から紡がれる低めの艶やかな声も、ハンドルを握るその腕も全てが優にとっては完璧過ぎて困る。
「優、何が食べたい?」
忍の声にぼうっとしていた優はハッとした。
「暖かいものが食べたいです」
肌寒い日が続いたせいでつい、暖かいもの・・等という曖昧な発言をしてしまった事を後悔した。
「暖かいものか・・・鍋にする?」
この季節、鍋料理も無くなるのに、そんな事を言ってくれる忍に申し訳なさを感じた。
「すみません。あの、何でも良いです」
「おいしい鍋料理のお店があるからそこで良い?」
「はい。お願いします」
「優。お願いがあるんだけど」
目的地が決まり、進路変更を始めた忍がそう切り出した。
そこには羽奈から貰った、可愛らしいクマのぬいぐるみのストラップがついていた。
そう言えば、昔、色んな色のクマのぬいぐるみが流行った事があったなぁ、と思い出し笑いをしていると軽いクラクションの音が聞こえて顔を上げた。
「ごめん。待った?」
「いいえ。さっき来たところです」
短い会話をして車に乗り込むと車はスルリと走り出した。
「久しぶりに顔見たな」
信号で止まった時優の顔を見ながら嬉しそうに言われて、顔が赤くなる。
「本当ですね。電話では話してますけど・・・。」
ジッと見られると恥ずかしくなり、つい俯いてしまう。
信号が変わり走り出すと今度は優が忍の顔を眺めた。
端正な横顔も、あの唇から紡がれる低めの艶やかな声も、ハンドルを握るその腕も全てが優にとっては完璧過ぎて困る。
「優、何が食べたい?」
忍の声にぼうっとしていた優はハッとした。
「暖かいものが食べたいです」
肌寒い日が続いたせいでつい、暖かいもの・・等という曖昧な発言をしてしまった事を後悔した。
「暖かいものか・・・鍋にする?」
この季節、鍋料理も無くなるのに、そんな事を言ってくれる忍に申し訳なさを感じた。
「すみません。あの、何でも良いです」
「おいしい鍋料理のお店があるからそこで良い?」
「はい。お願いします」
「優。お願いがあるんだけど」
目的地が決まり、進路変更を始めた忍がそう切り出した。