男の秘密
1度大きく深呼吸をしてからドアを開けて中に入る。

「貴女が優?」

目の前にとても魅力的な美女が立っていた。

「はい。・・・貴女は?」

「忍君から聞いてない?」

『忍君?』

あまりにも親しげに忍の名前を呼ぶので驚いた。

「今日の服選びは私が担当する事になってるの。よろしくね」

手を差し出されたが、怪訝な顔しか出来なかった。

「あ、信用されてない?ハイ。名刺。噂通りTVや雑誌見ないのね」

「スタイリストの安達京子さん?」

名刺で名前と職業を確認してから安達の顔をもう一度見る。

「そうよ。これでも売れっ子なんだけどね」

苦笑しつつもう1度手を差し出す。

今度は優もその手を握り返した。

「早速採寸をしたから、服脱いで頂戴」

「え!?採寸ですか?」

試着する事はあると思ったが、まさか採寸まであるとは思わず、驚きの声を上げた。

「今からじゃぁオーダーメイドは無理だけど、体に合うように直さないとかっこ悪いでしょ」

「そこまでは・・・費用もかかるし」

「あぁそっちは気にしないで。忍君がプレゼントしたいんだって!」

ニヤニヤと笑いながら優を見る。
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