男の秘密
「この服って、全部忍さんが選んだんですか?」

「流石に全部じゃないわよ。写真見て私が選んだのもあるわ。」

「写真?!写真って私のですか?」

「当たり前じゃない。優の服選ぶのに誰の写真見るのよ」

大笑いされてしまったが、忍が優の写真を撮ったのを見た事が無かったのだ。

「そういえば、隠し撮りっぽかったわね。あの時の顔ったら!」

優の表情に考えている事が分かり、ついにお腹を抱えて笑い出した。

一体忍はどんな顔をして写真を見せたのだろう?

「あぁごめんごめん。こんな事してたら時間無くなっちゃうわね。さぁドンドン着替えてよ!」

気持ちを切り替えた安達に促され、本当にファッションショーのように着替えを済ませては写真を撮るを繰り返す。

20着ほど着たらやっと終わりが来た。

大きく息をついてソファーに座り込む優を横目に、安達は取り終えた写真を忍に送っていた。

その作業をぼんやりと見ていたが、ハッとして立ち上がる。

休憩に何か飲み物を入れなければと立ち上がった。

勝手知ったる他人の家で、テキパキと準備を始めたが、ふと気づいた。

『コーヒーで良かったのかしら』
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