男の秘密
「怖くはないです。ただ・・不安で」

「じゃぁやっぱり・・」

「違うの、不安って言うのは・・その・・さっきキスだけで気を失ったから、先に進んでまた気を失ったら忍さんに嫌われるんじゃないかって・・思って」

始めこそ、目を見て話していたが、段々恥ずかしくなり視線を外してしまい、仕舞いには声も小さくなっていく。

「だから嫌いになんてならないって言っただろ。信用できない?」

忍の言葉に大きく頭(かぶり)を振る。

「良かった」

そう言ってふわりと抱きしめられた。

「忍さん」

そっと腕の中から見上げると忍の顔が近づいて来て、唇が重なる。

始めは啄(つい)ばむ様な軽いものだったが、段々濃密になり、息継ぎのタイミングで舌が入って来た。

忍に翻弄されて、思考が纏まらなくなった頃、キスが終わったが、その頃には体に力が入らなかった。

忍に体を委ねて、肩で息をしている優を抱き上げて、そのまま寝室に連れて行く。

ベッドに下ろされて少し恥ずかしくなった優は顔を背ける。

部屋の電気は優が恥ずかしくないように、かなり落とされていたが、真っ暗ではなかった。

心臓が壊れるほど激しくなった頃、またキスの雨が降ってきた。

優が怖がらないようにゆっくりと、表情を確かめるように少しずつ、優の気持ちを高めていったが、優が一度上り詰めてからは加速の一途を辿った。

理性が無くなるほど何度も上り詰めた頃、忍自信がようやく優の中に入って来た。
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