男の秘密
汗が気になるが、まず食材を仕舞っていく。

シャワーを浴びたり食事の用意をしていると、気持ちに余裕が生まれた。

忍の事で頭が一杯になっていたが、ストーカーの事も解決していない。

『あのメールの制裁は、スキャンダルって事?でも、羽奈の言う事が正しければ、あのスキャンダルは神田亜里沙が中心人物って事になるわよね? じゃぁ、ストーカーの言う制裁別にあるの?』

そこまで考えて怖くなった。

スキャンダルだって、忍にとっては致命傷になりかねないかもしれないのに、更に何か仕掛けられたら忍は大丈夫なのか?

芸能界も、忍の人気も全く分からないので、心配のしようが無いが、迷惑がかかって無いかが心配だった。

『私は自分の事ばかりで、忍さんの今の気持ちを考えて無かった』

料理が殆ど出来たので、キッチンの椅子に座り、ぼんやりと考えていた。

忍は今どんな気持ちなんだろうと考えてみる。

神田亜里沙との事がマスコミに暴かれて嬉しい?困る?

情報の少ない優にはどちらかは分からなかった。

『そう言えば日曜日に忍さん・・・電話くれるって言ってたわ。
 その電話が来なくなったのは何故?
 あの電話で何を伝えようとしていたの?』

答えは自分には出す事が出来ないが、勝手に判断して、一喜一憂するのは止めようと思った。

『前だって、私の勘違いだったし・・・』

今までの事を思い出し、恥ずかしくなり、一人でバタバタと手を振ったり、足をバタつかせたりと傍から見る大丈夫かと心配されそうな動きだが、幸い一人なので心配される事は無かった。
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