男の秘密
「いい子だな」

「うん。私には勿体無いくらいのいい子よ」

自分の自慢の親友を褒められて得意げに話す優が可愛くて、つい笑ってしまった。

「どうして笑うの?」

「いや、優は本当に可愛いなぁと思って」

「な、何を言っているの。忍さん」

可愛いと言われて赤面してしまい、俯いた。

「あ、そうだ。忍さん。この部屋って病院よね?」

「ん?あぁそうだ」

「凄い部屋だからホテルかと思って。ここの部屋代って高いわよね?」

心配そうに声を顰めて忍に聞いてくる優が可愛くて、また笑ってしまったら、少し拗ねた顔をしている。

「ここは俺が手配したから、俺が払うから心配するな」

「でも・・」

「今回の騒動をマスコミが知ったら優に迷惑がかかるから。
 記者会見が終って俺が来るまではここに居て」

「え・・うん。わかったわ」

真剣に話す忍の言葉に素直に従う事にしたが、明日の記者会見はどんなものなのだろう。

忍は大丈夫なのだろうか?

「そんな顔しなくても大丈夫。もし、騒がれて日本に居づらくなったら日本を出るし」

何の事は無いという風に話す忍に、胸が痛くなった。

『日本を出る?・・・私はどうなるの?』
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