男の秘密
優との交際の事を社長に話して居なかったので、記者会見の後電話がかかって来たようだ。

「社長はなんて?」

「とにかく事務所に戻って来い。だってよ」

そう言って部屋を出て行くので、忍も後に続いた。

「木戸さん。優の事は知らなかったで良いから」

「何言ってるんだ?俺は後悔していないし、社長の文句も多分報告が無かったからだ」

「え?」

「社長も心配してたんだよ。あんまりにもお前に浮いた話が無いから」

「・・・」

『何か途轍(とてつ)もなく恥ずかしい・・・』

30にもなってそんな事を心配されていた事が分かり、居た堪れない気持ちになった。

「まぁいい。社長は俺だけで大丈夫だから、お前は優の所に送ってやるよ」
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