One more kiss
マコトさんはこの場を仕切り直すようにそう言葉を発しながら、私の両肩をポン、と叩いた。
「ありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
彼は笑顔でそう答えながら出入口まで移動し、壁際に置かれているワゴン上の電話の子機を手に取る。
「麻耶ちゃんお帰りよ」
お店の方の電話に内線をかけたようだ。
その間に私は立ち上がり、上着の裾を引いたりスカートを手で撫で付けてシワを伸ばしたりして服のシルエットを整える。
「すぐ来ると思うから」
「はい」
そうやり取りした後、電話を元の位置に置いて鏡台前に戻り、施術に使った道具を手早く片付け始めたマコトさんを横目で見ながら、私は鏡に向かって小さくポージングの練習をさせてもらった。
ほどなくして、ここに来た時に預けたジャケットとバッグを持って女性スタッフさんが入室して来る。
「お疲れ様でしたー。こちらでお間違えないでしょうか?」
「はい。ありがとうございます」
「それでは失礼いたします」
鏡台の背後にある応接セットのソファーに荷物を置き、すぐにその女性は退室した。
「こっちから出た方が早いわよね」
ジャケットを着込み、バッグを手にした所でそう言いながらマコトさんが歩き出し、部屋のドアを開ける。
そのまま待機して下さっていたので頭を下げながら彼の脇をすり抜け、部屋を出た。
「ありがとうございました」
「いえいえ、どういたしまして」
彼は笑顔でそう答えながら出入口まで移動し、壁際に置かれているワゴン上の電話の子機を手に取る。
「麻耶ちゃんお帰りよ」
お店の方の電話に内線をかけたようだ。
その間に私は立ち上がり、上着の裾を引いたりスカートを手で撫で付けてシワを伸ばしたりして服のシルエットを整える。
「すぐ来ると思うから」
「はい」
そうやり取りした後、電話を元の位置に置いて鏡台前に戻り、施術に使った道具を手早く片付け始めたマコトさんを横目で見ながら、私は鏡に向かって小さくポージングの練習をさせてもらった。
ほどなくして、ここに来た時に預けたジャケットとバッグを持って女性スタッフさんが入室して来る。
「お疲れ様でしたー。こちらでお間違えないでしょうか?」
「はい。ありがとうございます」
「それでは失礼いたします」
鏡台の背後にある応接セットのソファーに荷物を置き、すぐにその女性は退室した。
「こっちから出た方が早いわよね」
ジャケットを着込み、バッグを手にした所でそう言いながらマコトさんが歩き出し、部屋のドアを開ける。
そのまま待機して下さっていたので頭を下げながら彼の脇をすり抜け、部屋を出た。