婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
「うそ!」
私はキッチンに並んだ料理を見て、思わずそう叫んでいた。
肉じゃがと魚の煮付け…そして味噌汁まで…
腕を骨折してる人に、どうして こんな事ができるのだろうか…。
驚きのあまり、目を丸くしている私を見て圭司がクスッと笑った。
「いや パソコンでレシピ見たんだよ。」
そっか…
まあ 昔から圭司は、やれば何だってできちゃうもんね…ってそうじゃなくて!
「いやいや 圭司は今 片手しか使えないでしょ? それに買い物とかはどうしたの?」
「ん? あー 指はけっこう自由に使えるんだよ、骨もほぼついてるし…。買い物はネットで注文した。しかし あれだな 10年の間に、ずいぶん便利な世の中になったもんだよな…。」
圭司は感心したようにそう言った。
「そっか ありがとね 今日は遅くなっちゃったから、作っててもらって助かった…。でも
あんまり 無理しないでね。」
心配そうに見つめた私に、圭司はわかったよと優しく言った。
ん…!?
今度は、リビングのソファーを見てギョッとした。
「ねえ 圭司 あのソファーの上にあるものって…」
「ああ 洗濯物…畳むとこまでやったんだけど
どこにしまうか分からなかったから…。」
「キャー!」
私は畳まれた洗濯物の中から、自分の下着を見つけ大声を上げた。
「私の下着 見た!?」
「あー うん まずかった?」
「もう まずいに決まってるじゃない!」