婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
私は再び玄関に戻り、気持ちを落ち着かせながら大きく深呼吸した。
「ただいま~。」
私の声に気づいた浩太さんが、リビングから顔を出した。
「なっちゃん おかえり お邪魔してまーす
今日は残業だったんだってね…。」
「いらっしゃい 浩太さん! 今日はひとりですか?」
「うん 今日 美優は子供連れて実家の方に行ってるんだよね…。」
「そうなんですか…。」
リビングに入ると、圭司がいつもの優しい顔で迎えてくれた。
「おかえり なつ ご飯まだだったら、色々あるけど食べる? 今日はけっこう頑張ったんだよ ほら 腕も自由になったからさ…。」
圭司はギブスの取れた腕を見せながら、得意げに笑った。
見ると、テーブルの上には圭司の作った料理が
所狭しと並んでいた。
「あっ ごめん 仕事の後、会社の人とちょっと食事してきたがら…。」
食事になんて行ってないけれど、今は何も喉に通りそうもなかったから…つい そんな事を言ってしまった。
「そっか…。」
「あっ 俺 もう帰るわ! 美優達、家に帰って来ちゃったみたいだから… じやあ ご馳走さま~ なっちゃんも、また 今度ゆっくり」
美優からメールが来た浩太さんは、慌ただしく帰って行った…。