婚約者はホスト!?④~守りたいもの~(番外編あり)
お風呂から出て、私は圭司の眠るベッドの中へとそっと体を忍ばせた。
「なつ…。もう そんな 端っこで寝なくていいよ ケガ治ってるんだから…。もっと 真ん中おいで…。」
圭司は私の方に振り向いて、私の体を抱き寄せた…。
「それとも 俺のそばで寝るの嫌?」
私は首を横に振った。
「じやあ キスしても…いい?」
掠れた声が、耳元に響いた。
私はうんと頷いて、そっと目を閉じた。
圭司の唇がそっと重なった。
離れては、くっついてを繰り返しながら、次第にキスは深まっていった。
そして 圭司の手が服の隙間から胸元へと入ってきた。
いつもの私なら、このまま圭司に身を委ねているはずなのに、なぜだか 私の体は全身が硬直したかのように固まっていた。
私のぎこちない反応に、圭司の手が止まった。
「なつ やっぱり やめようか…。」
「えっ どうして…?」
圭司は私の頬に手を触れながら、切ない声で言った。
「だって 泣いてるから…。」
「えっ…」
ああ
泣いてるんだ 私…。
圭司は親指の先で、私の涙をそっと拭った
「ごめんなさい…。」
私が謝ると、圭司は首をふった。
「いいよ なんとなく こうなるかなって思ってたし 気にしなくていいよ…。ごめんな 無理させて…。」
圭司はそう言って、そのまま 眠ってしまった。
どうしよう
私は圭司を拒んでしまった…。
もう 私達はダメかもしれない…。
いいようもない恐怖心が私を襲った。