秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「…何か他の社員と合流して飲みに行く話になってるらしい・・・」

「ええ~っ!?私はどうすればいいの?」

「今日は帰ってくれとのコトだ。どうする?小池さん」

「身勝手な人」

「そんな男を彼氏にしたのは君だろ?」

「それはそうですけど・・・」
最初は大嫌いだった。でも、あの夜を境に私達の関係は大きく変わり、お付き合いするコトになった。


「俺は本屋に行くけど…君はどうする?」

「本屋?別にいいですけど・・・」

「君も本屋に行くの?」

「まぁー」


彼は踵を返し、先に歩き出す。

私は柾貴さんの背中を追い駆けるように小走りした。

「あの…荷物持ちますよ」

「別にいいよ」

クールな低い声で答えると急に歩調をスローにして、私と肩と並べる。

「お父さんの栗原さんにはとってもお世話になりました。あ、過去形はおかしいか。今もお世話になっています」


「小池さんのコトは父からよく聞いていた。美人で気が利くって・・・」

「美人!?あの栗原さんが!?私のコトを・・・へぇー」

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