秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~

永遠side~

父さんの会社はウォーターフロントの一角にある45階建ての高層ビルで、エレガントな外観から良くホテルに間違われた。


社長室は最上階にあった。


「帝も余計なコトを」

3ヵ月を残し、『星凛堂』を退職した俺に対しての父さんの態度は辛辣だった。


「高井田副社長も父さんの病状を考えて決断したんです。彼を責めないで下さい」

「別に責めてはいない」

「永遠様もこうして居ます。社長も永遠様に社長の椅子を渡し、治療に専念してください」

「それが余計なんだ。自分の病状位、管理出来る。それに、治療に専念したら、深幸に病気がバレるだろ?」

「別にバレてもいいじゃないですか…夫婦でしょ?」

「深幸だって持病があるんだ。そんな深幸に心配を掛けさせたくない」


最初は母さんの処女を奪い、ヤリ捨てようとした父さんなのに。


凄く、母さんのコト愛しちゃってるんだよなぁー。男と女って分からん。





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