秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「分かった。でも、永遠直ぐに俺の社長の椅子は譲らない。お前は暫く俺の秘書を務めるんだ。
実の親子だって甘やかさないからな。こき使ってやるぞ」


「理解を示してくれてよかったですね。永遠様」

「秘書って・・・」

父さんの元に来ても俺は秘書かよ!?納得出来ない。


「高井田副社長の秘書ではダメですか?」


「俺の秘書をしなきゃ社長の仕事がどんな仕事か分からないだろ?永遠」

「大体、把握していますし」

「俺も実の息子を秘書するのは嫌なんだ。
つべこべ言わないで、コーヒーを淹れろっ。永遠」

濱部社長以上に厳しく、こき使われそう予感がする。


「はいはい只今」


俺は給湯室に入って、コーヒーのパックを探した。

香音は一人で大丈夫だろうか?


アイツはまだ半人前だからな。栗原さんがしっかりフォローしてくれると思うけど、心配だ。


「おいっ!?早く淹れろっ!!」

給湯室まで響く父さんの怒号が俺を焦らせた。


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