秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
今は春白菜の収穫時期で、どの畑も人手が欲しかった。


「凄い格好だな・・・」
永遠さんは私の作業服姿に驚いた。


「日焼けはお肌の敵だもん」
日焼けは女にとって最大の敵。シミやそばかす、くすみの原因となる。
日焼け防止に恰好なんて気にしていられない。



昼間の眩い陽射しに目を眩ませながら、自宅を出て緩やかな坂を下りて畑を向かった。

永遠さんと柾貴さんはお兄ちゃんから作業服を借りて、働き手として駆り出された。

畑に行くと一人一人に包丁が手渡され、壮ちゃんのレクチャーを受ける。


「白菜を少し倒すような感じにして根元に包丁を入れて切り取るんだ。簡単だろ?」

「一度、やってみれば分かるかな?なぁ?柾貴」

「俺は昔、農作業のバイトしたコトあるし。分かってますよ」

「へぇー」

柾貴さんは壮ちゃんの説明通り、白菜を少し倒し、根元に包丁の刃を入れ、そのまま切り取った。


「お前、完璧」
壮ちゃんは慣れた手つきの柾貴さんを褒めた。

「永遠さんも人の見てないで、やって下さい」


「そ、そうだな」

永遠さんは恐る恐る包丁の刃を白菜の根元に当てた。

「もう片方の手で白菜を倒して」

「え、あ・・・」

永遠さんは壮ちゃんの説明が頭に入っていなかったのか、空いた手で倒すのを忘れてしまった。



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