世界の終わりに


3日目の朝、外は大雨だった。
風も強く吹いていて、窓を叩いていた。

外に出ようと長ぐつを履く私に教授が声をかけた。

ーどこに行くんだい?この雨の中では危ない。
どうしても用事が有るのなら僕が行こう。




体が弱いくせに、いったいこの男は何を言っているのだろうと思った。




「野菜を取りに行かなければなりません。食事が作れませんから。」




ーでは、僕が行こう。君は家に居なさい。




教授が作業場から雨合羽を持ってきて、玄関口で長くつを履いた。


明後日死ぬ男が無理してはいけないと
思う私は必死で教授を留めたが、
彼は私が濡れて風邪を引いたら
食事を作る人がいなくなると言ってきた。

私が風邪を引くなんてありえないのに……本当に、頭の悪い教授だ。





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