思い出の悲しみ
「出来たよー」
お腹を空かせた子供みたいにみんなオムライスをほおばった
それを見てると嬉しかった
ママも自分の作ったご飯を美味しいって言って食べてくれた方が嬉しかったのかな
けど今更過ぎてそんな事出来ない
昔ママと喧嘩っていうか、いつも私が一方的だけど、
死ねだのクソだの言って部屋にこもった時
ママが私の部屋の前にごはんを置いてくれた
でも、まだ言い足りない私はドアをあけて
「いらねぇよ!もってけよ!」と叫んだ
「・・・ちゃんと食べなくちゃ」
「なに心配した親ぶってんだよ!ふざけんな!」
私はお盆ごとママのほうへ投げた
ママには当たらなかったけど味噌汁がかかり、あっためてくれてたからその分熱かった。
私はやってしまったとおもい
固まった
それを見たお母さんが心配をかけまいと笑顔で「大丈夫だよ」と言ったのに
私はいたたまれなくて何も言わず部屋に入った