私の嘘を完成させて
「南那。俺は南那が大事なんだよ。」
いきなり真剣な声で言う尚人さんに
少し緊張を覚える。
「俺は後悔しない生活を送ってほしい。
それにあいつ等、いくら俺に
頭が上がらないって言っても
どうでもいい奴の面倒なんて
絶対見ないよ。」
「だったらなんで…」
「気に入っちゃたんだよねー」
その声と同時に理事長室のドアが開く。
「…え。尚人さん」
「なんで正座してるんすか」
この目の前の異様な光景に
目を見開く5人組。
「…お前らが俺に逆らえないように
俺は南那に逆らえないんだよー」
しくしくとわざわざ泣き真似をする
尚人さんにさらにイラつきを覚えた。
「この光景はやばい。
写メ撮ろうぜ」
「撮ったらお前の明日はないぞー」
黄色の髪が面白そうに出した携帯は
尚人さんの一声でポッケに戻っていった。