私の嘘を完成させて

ヒリヒリと痛む
右頬。

「おい!南那!
大丈夫かよ!!」

「嬢ちゃん、
とりあえず冷やせ!」

海は愛ちゃんが
走って行った玄関を
ボーっと眺めて、

「…南那ちゃん、なんで?」

今にも泣きそうな顔で
私を見つめる海。

「イライラすんの。
あんた達見てると。」

「おい、南那!」

「うるさい。
栄斗は黙ってて。」

そう言って海の前に
立って胸ぐらを掴んだ。



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