私の嘘を完成させて
「…あ。この傷はあの人達じゃないよ。」
「え…?じゃあなんで…」
「…そういえば堀さん
修学旅行行くの?」
「えっ。あっうん…」
なんとなくその話には
触れたくなくて無理やり話題を
変えたのにちゃんと答えてくれる。
「そっか。楽しんできてね。」
「えっ・・神田さん…」
ポタ…
「雨?」
雫が頭の上に落ちてきて
雨かと思って上を向いた瞬間。
ザバンッ!!!
「かっ神田さん?!」
バケツをひっくり返したような
水が全身に降りかかった。
一瞬にしてずぶ濡れ…
上を向くとそこにいたのは
「篠崎さん…」
堀さんが怯えたような声で
その名前を呼ぶ。
彼女は上からすごい剣幕で
睨んでいてフッと笑って
姿を消した。