【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち



「心配で眠れんとね」


「そういうわけじゃないんだけど」


「あっしはずっと結衣さん付で満足でごぜぇやすよ」


そう言われると



「ダメよそれじゃ」



何ともあっさりと私に決断をさせる。



いつか訪れるその日までは、三浦さんの頼もしさも優しさも楽しさもたくさん感じながら生活していこうと思う。



「よしっ腹が決まった。私に付いて一段と磨きがかかったと言ってもらえるよう一致団結しましょう」



「今更でごぜぇやすかい」


「そうよ。今からよ」



やっと心から笑えた。




「四郎は自転車で出かけとっと?」

笑顔になった私に五郎ちゃんが問いかけて来た。

「うん。三浦さんと自転車で出かけるの。お散歩の時もある」


「上手に乗るんでごぜぇやすよ」


「あのさ、普通ちゃんと乗れると思ってるから」


「結衣さんはあっしが乗れないと思っていたじゃごぜぇやせんか」


もう大笑いだ。


「五郎ちゃんは乗れる?」


「乗れるばい。スイスイってなもんとよ」


「そんな自慢するほどの事じゃないから。あははは」



五郎ちゃんが自転車に乗る姿を想像するのも可笑しい。



「明日、朝のお散歩に自転車に乗ろうか」


「よかばい。わしの腕前を見せるとよ」



明朝6時半に玄関前集合と約束をしてその場はお開きとなった。




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