【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち



朝食を食べている時も誰1人として普段と変わった様子はない。


キョロキョロとしているのは私ぐらいで菫は幼稚園を休むと言ったところで不満も文句もなく黙って頷く。



何で?って普通聞かない?



菫にそう言いたかったけれど聞かれて答える事が出来ないので黙っておいた。



食事が終わり部屋に戻る時に桐生さんに菫を頼むとお願いした。



そしてついでに


「どうして何でって聞かないと思います?」



親ながら桐生さんに聞いてみた。



「菫ちゃんはそうい時、あとで聞かれるんでごぜぇやすよ。返事をどうすべきかはわかっていらっしゃる」


「え~ほんとに?」


「いつもそうでごぜぇやすよ」



空気を読む事が出来る娘は、私よりずっと前を歩いているのだろうか。



「子どもの方が敏感でごぜぇやしょ。それにあっしたち組員といる時間も長いんで言葉で言わないようにしていても事を察するようになられたようです」



「そ…そう」



何だか身のやり場がないわと思いながら部屋に戻り空気を読むという娘を見つめた。


隼は、それが菫には当り前に育っただけだと言う。


私が1人で外へ遊びに行くのも当たり前だと思うのと同じだという。





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