【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
そしてなぜか小川さんは私に話しがあると言った。
「結衣さんは関係ねぇだろうが」
「小川はもう出ていかんかい」
「お前らは黙っとけ結衣さんと話してんだ」
小川さんも負けていなくてこれじゃどっちが極道かわからない。
みんなが大きい声なので私は隼の手に掴まった。
「ここで話せないなら断る」
隼が言ってくれた。
「ここでいいがお前らは口を挟むな。結衣さんとの話だ」
私は、隼たちがいてくれるならと頷いた。
小川さんの話しとは、報道されている件についてだった。
極道を身近なものと勘違いしやすい若者たちが何かをしでかす前にこの騒動を収めたい。
そこで記者の1人に騒動についての詳細を私の口から説明してほしいとのお願いだった。
「私が決めていいの?」
隼に聞くとそれでいいと言う。
「条件があるんです」
「何かな」
「あの警察の方の事も包み隠さず話してもいいですか?それだけを伏せるような記事になるのであれば話したくはないんです」
「結衣さんそれだとまた騒ぎが大きくなるかもしれませんよ」
「でも事実だから…事実を伝えて下さい」
「どうにかなりませんか」
「極道にだって心があるんです。私がその事実は、ないと言えば聞いたと言った人が嘘をついた事になってしまいます」
いつになく引かない私の言葉に怒りの深さを小川さん以外はわかったようだ。