【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


またノックがして小川さんだ。


「結衣さんあいつが来ました。ちょっと外に出てもらえますか」


「おいっ」


また低い声がいくつもしたので


「切り札は私がもってるのよね?」


隼を見上げると頷いた。


「これでも、若頭の姐さんなのよ。藤堂結衣を舐めたらあかんぜよで行ってくる」


「そのいきや!」


頷いて私は小川さんのいる廊下へと出た。




小川さんの横には確かにあの時の人だ。



小川さんは昨日ここから署へ戻るとすぐに該当する人を探したそうだ。


でも当人は自分の非を認めず激しい口論になった事を話してくれた。



そして報道の中で自分の発言が取り上げられ一般市民から非難されている現実を知り


「どっちが正義だ。こんな事で、極道が報復するとかそんな小さいやつらじゃない。だが、社会は違う。過ちを犯したものを追い詰めるのも俺たちが正しいと思っている社会だ」



小川さんのその言葉で自分の非に気づいたそうだ。


それでも極道に謝罪をするというのは納得がいかなかったようだが、私が小川さんにぶつけた言葉を伝えると


「お詫びします」


そう言って警備していた場所から一緒に上がって来たそうだ。





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