【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
「どこで覚えたんですか?」
五郎ちゃんはそれを覚えたいきさつを話してくれた。
いつも行っている神社の境内。
大きい五郎ちゃんにはその飾りが自然と目に入るらしい。
だんだん薄汚れてきていて神主さんにかえたほうがいいんじゃないかと言ったそうだ。
やっぱり几帳面なのかもしれない。
だけど神主さんは、その結び方を忘れてあやふやだなと心配な事を言ったそうだ。
そこは、優しい五郎ちゃん。
外して見様見真似で結んだのが最初だとか。
それからもう何年もの間、飾りに汚れが目立つと五郎ちゃんはそれを取り換えているらしい。
きっと内緒で替えてあげているんだと思う。
「ほんとエライわぁ」
「ち~とばかしの罪滅ぼしみてぇなもんばい」
神様はそんな五郎ちゃんをちゃんと見ていてくれるんだと思う。