【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
「パパ…司が戻ってくるときってお豆腐いる?」
「結衣…あははは」
響さんは笑いながら
「安心して飯食ってろ。すぐ行くから」
部屋へ入っていったけれど部屋の中からも笑い声が聞こえてきて
あれ?お豆腐って食べない?嘘?
私の中にまた疑問が浮かんだけれどそのまま食堂へと向かった。
タイミングを計ったように廊下で三浦さんに出会った。
響さんとしたように目を見て頷くと
「すぐ戻られますよ。心配いりやせん」
三浦さんはちゃんと私が言いたい事も理解してくれていた。
「三浦さんは私の心もちゃんと読めるから嬉しい」
三浦さんを見て微笑むと三浦さんも微笑み返してくれた。
「真面目な話でさ、司が戻る時にお豆腐っていらないものなの?」
「結衣さん…あっしは結衣さんを読み切れてねぇようでごぜぇやす」
それだけいって笑いを我慢するかのように歩きだした。
「あれ?刑務所じゃないからいらない?牢屋に入ったって同じよね」
「結衣さん牢屋って」
「牢屋って言わない?何ていうの」
「留置場でごぜぇやしょ」
「あぁ。さすがベテランは何でも知ってますね」
「いや結衣さんって」
食堂へ入る時には私も三浦さんも笑い出していた。