【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
桐生さんも笑ってかわせばいいのに真剣にそれに取り組もうと
まして精進などと滅相もない。
「いやいや、4歳の子が言うことですよ。笑い飛ばしてください」
私は汗が出てきた。
でも響さんと由香里さんは面白いものを見つけたという感じで身を乗り出し
「で…それは一体何?」
「桐生教えろ」
「へい。菫ちゃんは結衣さんと三浦の兄貴の関係に憧れてるんでごぜえやす、あっしに三浦の兄貴みたいになってほしいと。そしてサムライになった二人で戦おうと誓いの指切りを」
「「「あはははは」」」
「桐生さん、一緒に戦うかどうかはさておき三浦さんになるのは、物凄く大変ですよ。それは精進が必要かもしれません。あはは」
菫の方が手がかからないから結衣について鍛えてもらった方が早いだとか、二人ともスーパーマンだと言い合ってたとか笑い話になったけれど菫の目にも私と同じように三浦さんの姿が映っていたことは何よりも嬉しい。
じーじが一緒に戦ってやると響さんが菫に何度も言っていたけれど、じーじは弱いからダメだと断り続けていた。
菫の前でどこまでも甘くわざとぶつけては撫でてもらおうと菫に痛いと言いに行く響さんの姿は、極道のトップである組長という事は想像もつかないのであろう。
でもそれでいいと思う。
私はそんな響さんが大好きだ。
そして、弱いと言われ本気でショックをうけている響さんも大好きでたまらない。