【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
食事が終わり席を立ったとき隼から連絡が来た。
「菫と琉はこっちで風呂入れるから」
響さんが菫と手を繋ぎ由香里さんが琉を抱き上げた。
「お願いします」
これは楽しみにしている事でもあるが、私が隼にいろいろ聞きたいと思っている事を察してくれたからなんだと思う。
玄関へ向かいサンダルに履き替えて立っているとすぐに門が開き隼の乗った車が入ってきた。
「お帰りなさい」
「ただいま」
「高野さん今日も有難うございました」
いつもの様に挨拶をしてチラッと隼を見ればクスッと笑いかけポンポンッと優しく頭を叩き
「良くおとなしく出来ました」
まるで菫に対して誉めるかのような態度。
「ちょっとそういう事じゃなくて」
小走りで逃げる隼を追いかけたけれど玄関に入るとギュッと抱きしめられた。
「結衣の…あん時の事を思い出して腸が煮えくり返った」
「明日実さんは怪我はないのよね?落ち着いてる?怖がってない?」
「怪我はかすり傷程度だ。心の状態は外からじゃわかんねぇからな。そんでもどんぐらいボコッてくれたかって聞いてたらしい」
さすがというか何というか、それでもその様子に少しだけ安心したのも事実であとでメールで様子を伺う事にした。