恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
チョコレート色の重厚なドアを開ける。

わあぁ…

大人な空間が広がっていた。

「森下さん、こういう大人なとこ、初めてです。なんか…ドキドキする」

「社会人になったんだ。学生の頃は行けなかった所へ、いっぱい行こうね」

「はい。行きましょう」

グルッと店内を見渡す。

「森下さん、あのカウンターの人…もしかして、シャカシャカってする人?」

「ああ。バーテンダーだよ。何か頼もう。
アルコール度数が低めのカクテルがいいね?」

そう言って、森下さんは私にカシスオレンジを頼んでくれた。

1つしか違わないのに、ずいぶん大人なんだな…





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