恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
グイッ…

「きゃっ…」

言い終わるか終わらないくらいで、松田さんの腕が私の後頭部に回り、引き寄せられる。

ち、近い!

まっすぐな目が、私を射抜く。


ドキッ


「同情だあ?俺は同情した奴のために仕事を放り出して、家へ送って行くのか?」

聞き漏らしそうなくらい低い声で、松田さんが私に問う。

「……」

「答えが最初から分かってるやと?
ああ。分かりきってるさ。最初から、俺は佐伯 悠里が好きなんだ」

「……っ?」

「俺が分かりにくいって?俺、けっこうアピールしたつもりだけど?この鈍感女!」

「……」

ギロッ

ひぃーーーっ






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