才川夫妻の恋愛事情
「……っ、お昼休憩終わり!」
かき消すように叫んだ。
行っていいわけないでしょう!
午後はずっと、〝才川(嫁)がご立腹だ〟と囁かれているのを感じながら事務処理をこなすことになる。みんなして私が怒っている理由を、才川くんが合コンへ行こうとしたからだと思ってるんだろうなぁと思うと、なんだかもうやりきれなかった。
家に帰りつくのは私のほうが少しだけ早くて、部屋着に着替えようとしたところで才川くんが帰ってくる。
「……おかえりなさい」
「ただいま。みつきもお帰り」
言いながらスーツのジャケットを脱ぎ、片手で器用にネクタイを緩める。その仕草を見ると私は、反射的に手を出して彼の脱いだものを受け取ってしまう。
よく訓練された忠犬。無意識に尻尾振っちゃってないかな。
ジャケットとネクタイを受け取るときに必ず会話が発生する。一日会社で私を溺愛した彼が、家ではまず何を言うのか。この瞬間がいつもドキドキした。
かき消すように叫んだ。
行っていいわけないでしょう!
午後はずっと、〝才川(嫁)がご立腹だ〟と囁かれているのを感じながら事務処理をこなすことになる。みんなして私が怒っている理由を、才川くんが合コンへ行こうとしたからだと思ってるんだろうなぁと思うと、なんだかもうやりきれなかった。
家に帰りつくのは私のほうが少しだけ早くて、部屋着に着替えようとしたところで才川くんが帰ってくる。
「……おかえりなさい」
「ただいま。みつきもお帰り」
言いながらスーツのジャケットを脱ぎ、片手で器用にネクタイを緩める。その仕草を見ると私は、反射的に手を出して彼の脱いだものを受け取ってしまう。
よく訓練された忠犬。無意識に尻尾振っちゃってないかな。
ジャケットとネクタイを受け取るときに必ず会話が発生する。一日会社で私を溺愛した彼が、家ではまず何を言うのか。この瞬間がいつもドキドキした。