二度目の恋



『いつの間にか、大人になって……』


あんなことを言う年齢なのかな?
やはり寂しさがある

それに理解してるのか
一輝は後ろから抱きしめてくれた


「俺も、決めたのは20歳だったぞ?」



『それは、私が妊娠したから……』


妊娠しなかったら
どうなってたか、わからない
いや……結果は同じだっただろう


「いや。俺は美奈と結婚してたよ?どんなことしても美奈を手放す気はなかったし、それに、あの妊娠は確信犯だから」


確信犯?
振り返り一輝をジロッと見た


苦笑いしている一輝


「既成事実を作れば、親父も政略結婚なんて諦めるだろうって安易に考えていたんだ、だから避妊はしなかった。けど結局、美奈を苦しめることになった」


新たな事実……
避妊……してなかったの?
それすらビックリだった
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