二度目の恋


自問自答……
自己嫌悪……


手の甲で唇を拭い
急いでアパートへ帰った



「あれ?おかえり。今日、父さ……」


遥輝が驚いた顔をしながら
もう寝ようと、自室へ入るところだった


いつもなら、ただいま、って言えた
けど、今日は何よりも
早く……早く流したい


遥輝に顔を見られないように
私は脱衣所へまっしぐら


ガチャンっ、


鍵をかけ、急いで来ていた服を脱ぎ
シャワーを頭から流した



洗い場にうずくまり、泣いてしまった
今まで、どんな時でも
男の人と二人で食事なんてしなかった
よりによって、信頼していた佐野部長

佐野部長が悪いわけじゃない……
一輝との幸せな日々を
いつの間にか私の中の警戒心が薄れてしまったのだろう

何度も顔を洗い、髪を洗う
佐野部長が嫌いなわけではない
ただ、触れられたことが耐えられなかった
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