二度目の恋


「美奈さん、お疲れ様でした」


『ありがとう、河村さん』


「美奈さんがいなかったら、佳奈と付き合う事はなかったと思います。部署も違うし接点もない。……よく佳奈とはなすんですよ?美奈さんがいなかったら諦めていた恋だって……」


そんな事ない、私はただキッカケをつくっただけだから


『そんな事ないよ?二人が想いあったから、付き合えたのよ?』


そう話していたら
「誰が付き合ってるって?」と
私の隣にグラス片手に佐野部長が座った



えっ?と驚いてしまった
まさか、部長がくるとは思わなかった


「俺ですよ」


その言葉に部長の眉があがった
田宮とか?と言うと
河村さんは、「総務の松橋です」


その答えにホッとしたように
そうか、と部長が言った


なんとなく、居心地が悪く
移動でもしようかと思ったら


「佐野部長っ!田宮さんを俺から取らないでくださいよーっ!」


酔っ払いの高木さんが戻ってきてしまった
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