二度目の恋



「残さず食べてね」
「お肌にはビタミンだよ?」
「もう若くないんだから」



お母さんを通り越して
姑という、位置だろうか……
憂鬱でしかない



「美奈ちゃん、時間ないよ?」



その言葉で時計を見れば
もう出なきゃならない時間


私は慌てて鞄を持ち玄関へ急いだ



お弁当!と、私の後を追いかけてくる遥輝



『ありがとう、行ってきます』



お弁当を受け取り、出ようとしたら
遥輝に呼び止められた



「美奈ちゃんの相手は、社長さん?」



その質問に私は遥輝を見れなかった
どう答えていいか迷い
私は頷くだけの返答をした



遥輝はわかった、と言って
いつもの口調で、遅刻しちゃうよ?と
送り出してくれた



遥輝はやっぱり、気にしている
女である前に
やはり私は母親なんだと自覚した
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