早く俺を、好きになれ。
空いていた木陰のベンチに腰掛けて下を向く。
どっちから告白したのかな。
いつから付き合ってたんだろう。
武富君……織田さんのこと、すごく好きそうだった。
武富君から告ったのかな。
そう考えると、胸がギュッと締め付けられた。
ジワジワと涙が浮かんで、思わず唇をキツく噛む。
色々考え出したら、気分は沈んで行く一方だった。
「ったく、なんで教室にいないんだよ」
「!!」
涙がこぼれ落ちそうになった時、そんな声と一緒に冷たい何かが頬に当たった。
な、なに……?
驚いて顔を上げると、少しスネたような表情の虎ちゃんが目の前に立っていて。
ビックリしすぎて、思わず涙が引っ込んだ。
「な、なんで虎ちゃんがここに……?」
「クッキーのお礼に、咲彩の好きなジュースを渡そうと思って探してた」
「ほら」と言って、虎ちゃんは私にパックのフルーツジュースを差し出した。