WOLF-孤独のその先-
「ソウ、もう総長来るよ」
「あぁ」
梶くんにそう言われ、未だ立ち尽くす私の腕を少し引っ張って自分の方へと引き寄せながら歩くソウ。
それに気が付いた男の子達は、話していたりバイクをいじっている手を止め立ち上がると皆んな頭を下げて挨拶をしている。
それは私の知らない世界で見たこともない光景。
こんなにも近くにいるのに、隣にいるソウは何だか凄く遠くの存在なような気がして…その横顔はまるで私の知らないソウのようだった。
ソウはこんな所にいたのかと、ソウの見ていた世界と私のいる世界はここまで違うのかと…
何故だか少し切なく感じる。