史上最悪!?な彼と溺甘オフィス
「ーーご迷惑をおかけしてすみません。
お詫びは改めてしますので、今日は失礼させてください」

私は床に転がってるバッグを掴んで立ち上がった。

頭が大分クラクラするけど、歩けないほどではない。


「さっさと帰れって言いたいとこだけど、もう1時過ぎだぞ。 タクシーで帰れる距離か? 家、どこ?」

「・・・千葉デス」

「千葉!? いくらかかんだよ」

「・・・2万とかですかね?」

「ーーはぁ。

もういいから、今日は泊まってけよ」




とんでもない事をしてしまった。


熱いシャワーを浴びているのに、頭はどんどん冷えていく。



ーー仕事めちゃくちゃ忙しいのに、綺麗にしてるな。


頭の中はパニックなのに、妙に冷静に状況を観察する自分もいてすごく不思議。


今、私のいるバスルームはドラマのセットのように綺麗でお洒落で、生活感がまるでなかった。

シャンプー類も真っ白なボトルに詰め替えられてて、どこのメーカーのなのかもわからない。

でも良い香りだからきっと良いブランドのものだろうな。


「あの、お風呂ありがとうございました。 部屋着もすみません。 洗って返します」

「別に、洗濯機に入れといてくれればいいから。ベッド使っていいから先に寝てろ」

霧島さんは細かいところまで気がきいていて、何も言わなくても部屋着を出してくれたしドライヤーと新しい歯ブラシも用意されていた。

見たところ、シーツも新しくしてくれたようだ。
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