七色の空
チャプター63
「18」
新也が林檎を起こす。眠たそうに目を覚ます林檎。一度大きく欠伸をすると、窓の外を眺める。
新也「言ってた町まであと5kmだよ」
林檎「眠ってないの?」
新也「お陰様で(笑)」
林檎「無理言ってゴメンねぇ、ありがと」
新也「…あぁ」
やけに素直な林檎に意外な表情を浮かべる新也だった。
林檎「あ、そこの道右に曲がって」
新也「もぉ道分かるんだ?」
林檎「地元だしね、こっちいた時は車だったから」
新也「高校で車乗ってたの?」
林檎「え?」
新也「え?」
林檎「あ、彼氏が歳上だったから」
新也「あぁそゆ事ね(笑)」林檎「そゆコト(笑)」
新也「コンビニでも寄る?」
林檎「そだね、水が飲みたい」
新也は道沿いにコンビニを見付けると、駐車場に車を停める。
田舎でもすっかりコンビニは24時間営業である。国道沿いのコンビニでは、早朝から客がちらほら見受けられる。はたから見れば、二人はお似合いのカップルに見える。早朝からコンビニに訪れる若い男女は何とも生々しい。林檎は若くないが、新也には18のか弱い乙女で通っている。よく見れば、明らかに18は無理がある。肌のキメ、目尻の弛み、寝起きの表情。
世の中にはいくらでも老けた18はいる。それから比べれば、林檎は永遠に18歳かも知れない。
素敵に歳を重ねる、素敵な林檎の夏は、これから本番を迎えようとしていることなど、今の林檎は知る由もない…。
「18」
新也が林檎を起こす。眠たそうに目を覚ます林檎。一度大きく欠伸をすると、窓の外を眺める。
新也「言ってた町まであと5kmだよ」
林檎「眠ってないの?」
新也「お陰様で(笑)」
林檎「無理言ってゴメンねぇ、ありがと」
新也「…あぁ」
やけに素直な林檎に意外な表情を浮かべる新也だった。
林檎「あ、そこの道右に曲がって」
新也「もぉ道分かるんだ?」
林檎「地元だしね、こっちいた時は車だったから」
新也「高校で車乗ってたの?」
林檎「え?」
新也「え?」
林檎「あ、彼氏が歳上だったから」
新也「あぁそゆ事ね(笑)」林檎「そゆコト(笑)」
新也「コンビニでも寄る?」
林檎「そだね、水が飲みたい」
新也は道沿いにコンビニを見付けると、駐車場に車を停める。
田舎でもすっかりコンビニは24時間営業である。国道沿いのコンビニでは、早朝から客がちらほら見受けられる。はたから見れば、二人はお似合いのカップルに見える。早朝からコンビニに訪れる若い男女は何とも生々しい。林檎は若くないが、新也には18のか弱い乙女で通っている。よく見れば、明らかに18は無理がある。肌のキメ、目尻の弛み、寝起きの表情。
世の中にはいくらでも老けた18はいる。それから比べれば、林檎は永遠に18歳かも知れない。
素敵に歳を重ねる、素敵な林檎の夏は、これから本番を迎えようとしていることなど、今の林檎は知る由もない…。