幼馴染みの期限
***


私達は、私に呆れるほど自覚が無かっただけで、ずいぶん前からお互いの事を想い合っていたらしい。


……そして……どうやら、私達は私が思っている以上に、相思相愛らしい。


「……バレンタインの奇跡?……起きちゃった?これって、大逆転でドラマチック……なの?本当に?」


私が呆然としたままポツリと呟くと、広海は、


「何だよ、バレンタインの奇跡って。しかも、何でずっと疑ってんだよ」


と言って、目の前で "ふはっ" と吹き出すように笑った。


こんな風にくしゃっと顔を崩して笑ったって、広海はとても綺麗だ。きっと、これから何年経っても、何十年経っても、広海は綺麗なままなんだろうと思う。


そんな広海にいつまで経っても私は慣れないままで、一生隣でドキドキして、ときめいて、忙しなく心を揺さぶられながら暮らしていくんだろうか。


……嬉しいけど、何か私ばっかり余裕が無くて悔しいなぁ。


広海にも、私にドキドキして、ときめいて欲しい。



何よりもまず、照れたりごまかしたりしないで、『好き』ってちゃんと言って欲しいのに。


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