閉じたまぶたの裏側で
「ずっと待ってたんだからな。聞かせろよ。」

「……好き…だよ。」

「聞こえない。もう一度。」

「好き…。」

「声が小さい。もう一度。」

「もう!!應汰が好きだって言ってるでしょ!!」

思わず大声でそう言うと、應汰は嬉しそうに笑って私を抱きしめた。

「何度でも聞きたいじゃん。やっと好きだって言ってくれたんだから。」

「應汰のバカ…。大好きだよ…。」

應汰の胸に顔をうずめた。

あったかいな…。

「もう俺に黙って勝手にどっか行くなよ。」

「うん。」

「芙佳、俺の嫁になれ。」

「やだ。」

「……俺とじゃイヤか?」

少し不安そうな顔で、應汰が私の目を覗き込んだ。

こういうところ、ちょっとかわいい。

私は思わず笑って、應汰の唇にキスをした。

「…嘘、いいよ。應汰がどうしてもって言うなら、嫁になってやる。」

「なんだそれ!」

「イヤならいい。」

「バカッ!どうしてもだ!!」

私たちは声をあげて笑いながらじゃれ合った。

床の上で寝転がり、向かい合わせになってお互いの両手を握り合った。

見つめ合った應汰の目に、私が映っている。








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