閉じたまぶたの裏側で
結局、なんだかんだと言い合いながら、二人ともかなりの量のビールを飲んだ。

約束通り應汰にキッチリ奢ってもらって、二人して陽気に笑いながら店を出た。

應汰が期待していたほどのベロベロ状態ではないけれど、かなり酔ってるな、私も應汰も。

歩き出すと、應汰は私を羽交い締めにして甘えた声で頬をすり寄せた。

「帰るのめんどくさい。芙佳、どっか泊まって一緒に寝ようよ。」

「そんな事言って襲う気だな…?」

「当たり前だ。よし、行こう。」

應汰は私の腕を掴んで意気揚々と歩き出す。

「やだ、帰る。應汰とはしない。」

「なんで?俺、めちゃくちゃ優しいよ?」

「好きでもない人とはしない。」

「したら好きになるかも。」

「ならないよ。」

「ホントに…?」

應汰の手が突然私の頭を引き寄せた。

驚く間もなく、唇を強引に塞がれる。

いきなり舌を絡めた激しいキスをされて、体の力が抜けそうになった。

ビールの味がする…。

酔った頭がボーッとなって、私はされるがままに應汰のキスを受け入れた。

長いキスの後、應汰は唇を離し、私の唇を親指でなぞった。

「芙佳…その顔エロい。もっとしたい。」

「……バカ。」

今まで見た事のない男の顔をして、應汰は私の目を覗き込んだ。

「ダメ?」

「…ダメ。」

「ダメって顔じゃないけど?」

「……バカ。」


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