双姫 Ⅱ


双覇side


「ストーカー男…潰す。」


「落ち着いて下さい。
今の貴方では本当に殺してしまいそうです。」


「紘先輩にも報告したし、
『神崎組』と『樺沢組』が
手を組むんだから絶対大丈夫だってぇ!!」


俺らは婚約者となった
朱音を拉致られた事に怒る類を必死に宥めた。


じゃねぇと、
直ぐにでも犯罪を犯しそうな顔してっからな。


「つーかさ、そのストーカー男馬鹿だなぁ!」


「ハッキングって知らないのかなぁ。
一発で情報出たねぇ♪♪」


「世間的には出来る方が稀なんですよ。
ハッキングも立派な犯罪ですからね?
当たり前にしていますが。」


「あ、そっかぁ!」


そんなのお構い無しに
類はハッキングで情報を探る。


「朱音の居場所が分かった。
奴の自宅の地下、行こう。」


朱音を奪還すべくバイクに跨って、
目的地へ向かった。


双覇sideEND


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