朱色の悪魔
「朱音、食べなくないのなら仕方ないけど、夜ご飯倍にする?」
にっこりと死刑宣告してきた次男さん。
あぁ、墓穴掘ったぁ…。
「…食べる」
「うん。食べてね」
怖い。怒らせたらダメ。絶対。
おとなしく長男さんと弟くんに挟まれた席に座る。
我が家はいつも和食。
白いご飯にお味噌汁はいつもの組合せ。そこに今日はお魚らしい。
「ほら、朱音の好きな大根の味噌汁」
にっこり微笑む次男さんにお味噌汁とご飯をつけてもらって、モゾモゾ食べ始めた。
うん。大根美味しい。
「朱音、魚食え」
「むぐ」
いらないのに。
意思とは関係なしにきれいに小骨がとられたお魚の身がお茶碗に入ってきた。
でも食べないと怖いから食べる。弟くんは私のママです(怒るから秘密)。